変化がかかる理由とそのメカニズムとは?

いろんな種類の変化球が存在しますが、そもそも変化球がなぜ曲がるのか?変化がかかる理由とは?? 最初からゆっくりのボールに最高の回転を加えれば最初からぐぐっと曲がる大きなカーブ、速球に回転を加えれば、バッターそばで少し曲がるキレのあるカーブになるのです。変化球を考える上では変化球のメカニズム、「なぜ曲がるのか」が理解できれば、変化球を投げる際にきっと役に立つはずです。自分にあった変化球を身につけるために練習をしましょう。

空気抵抗と重力

ご存知のとおり、地球には重力や抵抗があります。その中で130キロのストレートを投げるとキャッチャーに届くころには徐々に失速し、捕球しなければいつかはとまるわけです。しかし、重力等がない宇宙などの空間であれば抵抗がないために、何か障害物にぶつかるまでは永遠に130kmのまま進んでいくのです。
変化のかかる訳

例えば、一般的に有名な変化球であるカーブやスライダーを例に挙げてみましょう。これらは投球時にボールに回転を加える事によってその回転の方向にボールが移動していくという変化球です。カーブなどのボールに回転を加える変化球の場合は、ピッチャーの手を離れた瞬間がボールの回転数が最高値となります。そして投げた瞬間からその回転によって強い抵抗が発生して、打者の手元近くになると球速も落ちて回転の方が優勢になり、大きく変化していくわけです。

回転を与えない変化球の存在

カーブなどは回転をかけることで変化を発生させるとい球種ですが、回転をかけないことで変化を起こすという球種もあります。例えば、フォークやチェンジアップ、ナックルなどが挙げられます。ボールに回転がないと縫い目などに空気抵抗がかかり、急にボールが落ちるなどのような変化を起こします。ただこれらの変化球は回転を抑えないと変化を起こさない、ただのスローボールという「ホームランボール」になるため、他の変化球よりも練習と注意が必要となります。

有効的な変化球を投げるために

変化球は少しばかり曲がる程度では使いようがありません。練習を繰り返して、打者近くで変化するように速度・回転などを調整して投げれるようにならないと効果的ではありません。つまり、キレのある変化球にするということです。どんなに凄いフォークを投げても打者のかなり手前で落ちてしまえば意味がありません。打者がもっとも打ちにくいところで変化してこそ、変化球の威力がさらに発揮されるわけです。