ジャイロボールの握り方と投げ方

取得難易度:★★★★ 制球力:★★☆☆ 変化度:★★☆☆ 負担度:★★☆☆ 総合評価:★★★★★
球種タイプ:魔球ストレート 
投球の目的:打ち取る、空振りを取る

ジャイロボールって??

最近では漫画MAJORや松坂選手が投げるということで有名になったこのジャイロボール。
変化球というよりジャイロ回転など、ボールの回転を指す場合が多く、ドリルのような螺旋回転のボールを言います。
ボールの握りなどの違いからフォーシームジャイロとツーシームジャイロの2種類に大別され、その特徴も大きく異なる。

共通していることは思ったより速く、もしくは遅く見える、手元で急激な変化をするなど。ボールの握りよりも投球フォーム全体に大きな特徴があり、投げる事が可能とされている投手は、意識して投げているのではなく、直球やスライダー系統のボールを投げた結果ジャイロ回転になっていたという無意識の場合が多いという。

レッドソックスの松坂投手は「スライダーの投げ損ない」と明言している。しかし、元阪神星野伸之投手やロッテの渡辺俊介投手のストレートは意識的にジャイロ回転させていると言う。 なお、アンダースローのスライダーは性質上、ジャイロ回転になります。

ジャイロボールの握り方<フォーシームジャイロ版>

ツーシームorストレートと握り方は変わらないです。ジャイロボールを投げるときに大事なのは、握り方ではなくリリース時にジャイロ回転がかけられるかどうかです。投げやすい握りを取得することを最優先に考えるのがいいでしょう。

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ジャイロボールの握り方<ツーシームジャイロ版>

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ジャイロボールの投げ方

ジャイロボールの投げ方はジャイロリリースという言葉があるように、全体のフォームやリリースに重点が置かれます。特にフォームが大事なので、ジャイロボールのフォームで詳しく解説しています。
⇒ジャイロボールの投げ方

フォーシームジャイロの変化

ジャイロ回転は、空気抵抗を極端に減らすために減速しにくく、初速と終速の差が少ないのが特徴です。ストレートと違い上に回転(バックスピン)がかかっていないので、落下していきます。そのため、ストレートより早くミットに収まるのに、ストレートよりも落差があると言う不思議な球と言えます。これを利用しフォークを投げることで、異常な変化をする、ジャイロフォークというものも存在しています。フォーシームジャイロは、ジャイロボーラーにとってのストレートです。

ツーシームジャイロの変化

空気抵抗が大きいシーム面を進行方向に向けていることで大幅に空気抵抗が発生します。バックスピンもかかっていないため、打者近くで急激に減速します。普通のストレートの感覚のバッターにとっては見事にタイミングが外れ、詰まりやすくなります。

ジャイロボールのまとめ

ボールを握るときに縫い目(シーム)の位置を調整するだけで伸びのある直球といつまで待ってもこないような低速球が投げ分けられることです。途中まではほぼ同じで、そこからスピードが落ちないか急に落ちるかという工夫も可能と言われます。

ジャイロボールは、確実に投げられて、きちんとコントロールさえ得られればそれだけで強力な武器です。ひたすらに精度を高めていくのが大事ですが、ジャイロボールはジャイロ回転さえすればいいのですから、握り方・フォームなどに細かくこだわる必要はありません。自分に合った投げ方を開発していくのもよいでしょう。
⇒ジャイロボールの投げ方・フォーム・リリース