変化球の投げ方は十人十色。そして独自の投げ方、個性を伸ばした変化球、オリジナル変化球を習得することも。
たとえば、ホークス新垣投手の「バニッシュボール」やレッドソックスの岡島投手の
「オキドキ」「ドキドキボール」など・・・
シェイク&フェイク
開発者ロッテ小宮山投手
2005年に新魔球「シェイク」を開発した。交流戦では古田敦也がこの球を空振りした。2006年には日高剛に対し4球連続でシェイクを投じ空振り三振に仕留め、球場を湧かせた。小宮山は翌2006年、シェイクと同じフォームからおよそ110km/hの速球を投げ込む「フェイク」を開発している。
シェイク亜種
「小宮山のシェイクボールを真似しているうちに、フォークみたいに腕を振って投げたらどうなるんだろうって思って投げてみたところ、ボールがイナズマのように不規則に曲がってキャッチャーが捕れませんでした。未だにキャッチャーはミットからこぼします。肘から腕を振るようにするとほとんど無回転で変化します。落ちるというかほとんど横に二段階、曲がるって感じです。」これに関して、久万さんによるとそれはナックルなどの無回転変化球の特有の2段階変化だそうです。
しかし、別の提供者のYUIさんの場合以下の変化がありました。「シェイクのように握って、フォークの様に投げたら無回転で真っ直ぐに進みました。」このように違いがあるのは一体何なんでしょう?さらに情報提供があり次第追加します。
追記:達彦さんより情報提供がありました。
シェイク亜種の二つの変化の「違い」はズバリ、ボールの出所だと思います。自分で試してみて分かったのですがオーバーとサイドでは変化が違います。オーバーではほとんど真っ直ぐ進み、サイドでは左右に激しく揺れます。結論、ベースボーラーさんはサイド気味に投げていてYUIさんはオーバーで投げていたのだと僕は思います。
ライズボール
開発者ロッテ渡辺投手
ソフトボールで使われる変化球だが、野球の性質上投げることができない。しかし、アンダースローのロッテ渡邊俊介投手が10年以上研究し、使用すると明言した。「不自然に浮き上がる、打者の感覚を惑わせるのに必要な球」だという。
このライズとは2シームジャイロのことです。ちなみにこのことは手塚一志さんの本でも証明されており、なんの本かは忘れましたが自らそう言っています。ちなみに握りは2シームジャイロのにぎりで親指をU字の場所にそって曲げてにぎります。何故浮き上がるのかというと、通常ジャイロボールは数センチ落ちますが、アンダースローで投げた場合のみ地上数センチから投げ上げることによって落ちる局面がなくなり、キャッチャーミットまで真っ直ぐ進みます。ということは、ボールがおちず、浮き上がってくるのです。これをツーシームで投げることによりおそいのに落ちない不思議な浮き上がる魔球「ライズ」となるのです。ちなみにアンダースローでなくとも投げることはできますが、浮き上がってくる感覚は薄くなります。
渡辺俊介投手が習得したと言われるライズボールです。握りはシェイクで、ストレートと同じように投げます。ドカベンの里中のスカイフォークのように球速が遅くても突然手元でフワッと浮くような球だそうです。ちなみにサイド・アンダーでしか浮きません。
イーファスピッチ/ただのボール(超遅球)
開発者日ハム多田野投手
日ハムの多田野投手の超スローボール。ストレートと思いきやいきなり腕を停止させ上に向かって手首を上にひねらせスローボールを投げる。かなり高く上に向かって山なりで失速させないといけない。
投げる際にはアウトコースに投げるコントロールと上手い投げ方をできないと使えないだろう。角度と距離感を考えて練習しましょう。ちなみに多田野投手のイーファスピッチの速度は50km近い。コツとしては、どのフォームでもリリース時に右足を浮かせて投げること。
クラッシュ
開発者:清水(直)投手
年始の自主トレ中にひらめいた変化球で、チェンジアップと小さく落ちるスプリット・フィンガー・ファストボールの中間のイメージで、「球の回転数が少なく、直球に近い球速で沈む」という。ボールを「指先でつぶす感覚」で投げるのが命名の由来。握り方を試行錯誤している段階だが、キャンプ、オープン戦で完成させる構えだ。この「クラッシュ」最大の特長は、ストレートの腕の振りから遅めの落ちる球を投げられる点。打者のタイミングを外す絶好の武器になります。