肘が下がるクセを治す方法

野球の基本動作の源は全て下半身にあります。良い事も悪い事も全ての原因は下半身にあります。肘の下がる一番の原因は下半身の体重肘移動が出来ていない事。何故、体重移動が原因となるのか?それは体重移動の時間にあります。体重移動は、ただボールに力をつけるだけで無く、腕、肘がベストポジションに上がって来る為の時間も作っています。

肘が下がる選手の多くは、足が着地するまでに腕が振り出されます。
片足で立って投げて見て下さい。強く投げようとすればする程、肘は下がってきます。
足が着地する前に投げようとすると、肘が下がる事はむしろ自然な動きと言えるでしょう。

これが肘の下がるメカニズムです。だから下半身の体重移動が重要なんです。

■下半身を安定させる事
方法は至って簡単、振りかぶるフォーム、セットポジションどちらのフォームの投手に限らず、片足で安定して立つ事を練習します。右投手なら左足を上げた時に右足でしっかりと安定して立ちます。何回も繰返し安定して足を上げる練習をします。ぐらぐらしても、踏ん張って安定するポジションまで足を上げます。これを繰り返す事で筋力もアップします。安定し足を上げる事が出来てくれば、メディシンボール等を持って足を上げる練習をすれば効果アップします。

■上半身のくせを取り除く
①高い場所からボールを投げる。
投球が出来る位の高さ1m位の台や階段、坂の上から、投球やキャッチボールをする事で
ボールを上から叩きつけて投げる感覚をつけます。
②バトミントン
羽を正面からフライで投げてあげます。選手は背伸びせずに、肩(右投手なら右肩)を
下げ無いように注意し、地面に羽を叩きつるよう打ちます。

これらの方法で上半身に染み付いている肘が下がる癖を楽しみながら取り除きます。

根本原因を潰し込み微調整を繰り返す事で肘が下がる癖は改善します。但し試合を繰返していく事で、力みからフォームは崩れてしまいます。最初は毎日行い、改善して来たのが確認できれば、試合の次の日に調整として実施して下さい。