30歳を超えても球速は上がる??元メジャーリーガー長谷川滋利氏から学ぶトレーニング法

元メジャーリーガー長谷川滋利投手は元MLB,NPBで活躍したプロ野球選手。投球間隔が短い投球テンポと、非常にすばやく足を上げる投球フォームから、MAX151キロの速球、スライダー、カットボール、高速シンカー、ツーシーム、チェンジアップ、フォークボールをコントロール良く投げる。

そんな彼ですが実は日本時代ではそこまで球速の速い投手ではなく、技巧派という印象が強かったものです。そんな長谷川投手が30歳を超えて球速がアップしたという逸話があります。

打者がタイミングを取りにくい長谷川の投球フォームはメジャーリーグで生き残るための試行錯誤の結果であり、本人曰く「日本にいた頃はテンポもフォームもとても遅かった」そうです。

牽制球も非常に上手く、盗塁によるピンチの拡大をよく防いだ。また、故障も非常に少なく、故障者リストに入ったのも1度だけ。メジャーリーグで9年間マイナー落ちを経験せずに投げ抜きました。

そんな長谷川投手ですが、実はメジャーに行くまで球速は150キロ代には及ばず、技巧派といわれていた。しかし、メジャーに移籍して30歳を過ぎ、ウェイトトレーニングによって球速が8km/h伸び、このことが日本でも紹介され「正しいウェイトトレーニングをすれば、年をとっても球は速くなる」ことがプロ野球選手に浸透なったとされています。

正しい知識とトレーニング方法を実施すれば成長はできる

ウエイトトレーニングは、筋力アップを目的に行い、トレーニングの結果筋肉に負荷を与え、より強い筋肉を作ることです。

そのためには正しいフォームで、効率よく特定の筋肉に働きかけるように負荷を与える必要があります。

 

ただし、トレーニングを続けて行くうちに鏡を見るたびに筋肉が肥大化していくことに喜びを感じ、、いつのまにか筋肉を大きくすることが目的になってしまいがちです。

トレーニングを行い、より筋肉が大きくなり、持ち上げることができる重さがより上昇できるようになってくることが球速も速くなるという間違えた認識を作り出してしまいます。その結果、より負荷の強いウエイトトレーニングを行うようになっていきます。

しかし、それは球速とは関係のない、効率の悪い動作を学習しているという結果になりがちです。球速アップにおいて重要なのは、鍛える場所と効率性です。

長谷川氏は筋トレにおいては肩のインナーマッスルの強化を週4回程度、シーズン中に継続していたということです。筋肉を肥大化させ、結果的に動作を壊すようなウエイトトレーニングは逆効果になりがちなので注意しましょう。